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介護記録·8分で読める

老健(介護老人保健施設)の記録|在宅復帰・リハビリの記録と効率化のコツ

介護老人保健施設(以下「老健」)は、医療管理のもとでリハビリを行い、在宅復帰・在宅療養を支援する施設です。記録は、リハビリ・看護・生活の様子を、医師・看護・リハビリ職・介護職など多職種チームで残し、在宅復帰に向けた経過を共有するのが特徴です。

本記事では、老健で何を記録するのか/在宅復帰支援の記録/書く時間を減らすコツを整理します。記録の基本そのものは「介護記録の書き方|場面別の例文と書く時間を減らすコツ」もあわせてご覧ください。

例文はすべて説明用の一般例です。実際の記録は、各施設のルール・様式に合わせ、事実に基づいて記載してください。

📄 無料ダウンロード:場面別テンプレ(穴埋め)の 介護記録の書き方テンプレ集(PDF) をご用意しています。

老健の記録は「在宅復帰」と「多職種連携」が軸

老健の記録は、施設サービス計画にもとづくケアに加え、リハビリと在宅復帰支援の経過が中心になります。

  • リハビリ・機能訓練:実施内容、目標に対する進捗、本人の様子
  • 看護・健康管理:体調、服薬、医療的ケア、医師・看護師との連携
  • 生活の様子:食事・水分、排泄、入浴、睡眠、離床・活動
  • 在宅復帰に向けた状況:できることの変化、家族・住環境の課題、退所に向けた準備
  • 多職種カンファレンス:リハ・看護・栄養・支援相談員などの検討と方針
  • 特記事項・ヒヤリハット・事故

ポイントは、リハビリや状態の変化が「在宅復帰という目標」とつながって見えることです。日々の記録が、カンファレンスや退所支援の判断材料になります。

場面別の書き方と例文(老健)

「△ 悪い例」→「◯ 良い例」で並べます。

リハビリ・機能訓練

  • △「リハビリ実施」
  • ◯「10:00 個別リハビリ。計画の目標(屋内歩行の自立)に沿い、歩行器使用で病棟内30m×2回。ふらつき軽減。本人より『家でもこれならできそう』と発言。」

看護・健康管理

  • ◯「9:30 血圧138/82、体温36.5℃。内服薬を看護師と確認のうえ服薬介助。むくみは前日より軽減。」

生活の様子

  • ◯「昼食、主食10割・副食9割を自力摂取。むせなし。食後は自室で読書され、表情穏やか。」

在宅復帰に向けた状況

  • ◯「トイレ動作が見守りで可能に。ご家族と面談し、自宅手すりの設置を検討。次回カンファで退所時期を協議予定。」

多職種カンファレンス

  • ◯「リハ・看護・支援相談員でカンファ。歩行は屋内自立に近づくも、入浴は一部介助が必要との評価。在宅サービスの調整をケアマネへ依頼する方針。」

特記事項・事故

  • ◯「15:40 リハビリ室への移動時にふらつき、職員が支え転倒なし。痛みの訴えなし。以降の移動は付き添いで対応、看護師へ報告。」

ポイントは、「実施したこと」と「在宅復帰に向けた変化・課題」をつなげて残すことです。

老健ならではの「書く時間を減らす」コツ

多職種が同じ入所者に関わり、記録が複数の視点で積み上がる老健では、運用の工夫が効きます。

  1. その場で短く残す:リハ・看護・介護それぞれが、関わった直後に残すと、後のまとめ書きが減ります。
  2. 様式・項目をそろえる:多職種で共有するため、書き方をそろえると、カンファや申し送りが楽になります(介護の申し送りを効率化するコツ)。
  3. 記録の一元化・検索性:在宅復帰の経過を追うには、過去の記録をたどれることが大切。デジタル化で「入所者・日付・項目」で確認しやすく(介護記録の電子化・ペーパーレスの始め方)。
  4. 音声入力・AIの下書きを活用:関わりの直後に話した内容から下書きを作り、確認・修正で仕上げる。

私たちの「介護DXアシスト」も、スマホ・タブレットに話しかけるだけで、リハビリや生活の様子・気づきを整理した記録の下書きを作成できるツールです(専用機器不要・無料プランあり・現在β版・個人運営)。多職種が関わる現場で、その場で残しやすく、後から確認しやすくすることを目指しています。最終確認は人が行う前提です。データは国内サーバーで暗号化保管し、施設単位でアクセスを制御しています(セキュリティ・データ保護)。

記録は運営指導・加算・LIFEでも問われる

老健の記録は、運営指導(旧・実地指導)や加算の算定、LIFEへのデータ提出でも確認されます。リハビリや在宅復帰支援に関する記録・評価が問われることがあります。詳しくは「介護記録が問われる3つの場面(運営指導・加算・LIFE)」へ。

※加算の算定要件・必要書類・様式は制度改正で変わります。最新の正式な要件は、厚生労働省の告示・通知や指定権者(都道府県・市区町村)の窓口で必ずご確認ください。

まとめ

  • 老健の記録は、在宅復帰と多職種連携が軸。リハ・看護・生活を、退所という目標とつなげて残す。
  • 各場面で 「実施したこと→在宅復帰に向けた変化・課題」 をセットに。カンファ・退所支援の材料になる。
  • 多職種が関わる老健こそ、その場で短く・様式統一・一元化/検索性・音声入力/AI下書き が効く。

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