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介護記録·8分で読める

グループホーム・小規模多機能の記録|認知症ケアの記録と、負担を減らすコツ

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)と小規模多機能型居宅介護の記録は、バイタルや処置だけでなく、生活全般の様子や認知症ケアの経過を残すのが中心になります。とくに小規模多機能は、通い・訪問・泊まりを一体的に提供するため、利用形態が日々変わり、記録が散らばりやすいのも特徴です。

本記事では、この2つの業態で何を記録するのか/場面別の例文/負担を減らすコツを整理します。記録の基本そのものは「介護記録の書き方|場面別の例文と書く時間を減らすコツ」もあわせてご覧ください。

例文はすべて説明用の一般例です。実際の記録は、各事業所のルール・様式に合わせ、事実に基づいて記載してください。

📄 無料ダウンロード:場面別テンプレ(穴埋め)の 介護記録の書き方テンプレ集(PDF) をご用意しています。

グループホーム:生活と認知症ケアを記録する

グループホームは少人数の共同生活の場です。記録は、日々の生活の様子と、認知症ケアの経過が中心になります。

  • 生活の様子:食事・水分、排泄、入浴、睡眠、日中の活動
  • 認知症の状態・言動:その日の様子、落ち着き、見当識、コミュニケーション
  • 行動・心理症状(BPSD)への対応:不穏・帰宅願望・興奮などと、職員の対応・結果
  • 個別ケア:その人らしい暮らしに向けた関わり(計画にもとづく)
  • 家族との連携・特記事項

認知症ケアの記録では、「行動」と「その背景・対応」をセットで残すことが大切です。決めつけ(「わがまま」など)ではなく、観察できた事実と、職員がどう関わり、結果どうだったかを書きます。

小規模多機能:通い・訪問・泊まりを「一体で」記録する

小規模多機能は、同じ利用者に対して通い・訪問・泊まりを柔軟に組み合わせて提供します。そのため、

  • その日の 利用形態(通い/訪問/泊まり) が記録から分かること
  • 形態が変わっても、一人の利用者の記録が一連でつながっている こと

が重要です。利用形態が日替わりで変わるぶん、紙やバラバラの様式だと「いつ・どの形態で・何があったか」を後から追いにくくなります。記録を一元化し、検索できる形にしておくほど効果が大きい業態です。

場面別の書き方と例文

「△ 悪い例」→「◯ 良い例」で並べます。

生活の様子

  • △「いつも通り」
  • ◯「朝食、主食8割・副食6割を自力摂取。午前は他の利用者と談笑され、表情穏やか。」

認知症の状態・言動

  • ◯「14時頃『家に帰る』と玄関へ向かわれる。職員が一緒に座り、お茶を飲みながら昔の話を伺うと落ち着かれ、レクに参加。」(行動→対応→結果をセットで)

行動・心理症状(BPSD)への対応

  • ◯「夕方、落ち着かない様子で廊下を行き来される。声かけと環境調整(照明を落とす・静かな場所へ案内)で徐々に落ち着かれた。けがなし。」

睡眠・夜間

  • ◯「23:00 入眠。2:00 トイレ覚醒、誘導にて排尿後すぐ再入眠。以降、朝まで良眠。」

利用形態の記録(小規模多機能)

  • ◯「本日は『通い』を利用。9:30来所〜16:30帰宅。明日は『泊まり』の予定。送迎時、ご家族へ本日の様子を伝達。」

ポイントは、観察した事実+職員の対応+結果を、その人の暮らしの文脈で残すことです。

負担を減らすコツ

  1. その場で短く残す:生活の流れの中で気づいたことを、後回しにせずその場で一言。
  2. 様式・項目をそろえる:職員による書き方のばらつきを抑えると、後で探す・共有するのが楽になります。
  3. 記録を一元化して検索できる形に:とくに小規模多機能は利用形態が変わるため、デジタル化で「利用者・日付・形態」でたどれるようにすると効果的です(介護記録の電子化・ペーパーレスの始め方)。
  4. 音声入力・AIの下書きを活用:関わりの直後に話した内容から下書きを作り、確認・修正で仕上げる。

私たちの「介護DXアシスト」も、スマホ・タブレットに話しかけるだけで、生活の様子や気づきを整理した記録の下書きを作成できるツールです(専用機器不要・無料プランあり・現在β版・個人運営)。日付・利用者・項目で後から確認しやすくすることを目指しています。最終確認は人が行う前提です。データは国内サーバーで暗号化保管し、施設単位でアクセスを制御しています(セキュリティ・データ保護)。

記録は運営指導・加算でも問われる

これらの業態の記録も、運営指導(旧・実地指導)や加算の算定で確認されます。計画にもとづくケアが記録から分かるか、必要な記録が揃っているかが問われます。詳しくは「介護記録が問われる3つの場面(運営指導・加算・LIFE)」へ。

※加算の算定要件・必要書類・様式は制度改正で変わります。最新の正式な要件は、厚生労働省の告示・通知や指定権者(都道府県・市区町村)の窓口で必ずご確認ください。

まとめ

  • グループホームの記録は、生活の様子+認知症ケアの経過が中心。BPSDは「行動→背景・対応→結果」をセットで。
  • 小規模多機能は、通い・訪問・泊まりの利用形態が分かり、一連でつながることが大切。記録の一元化・検索性が効く。
  • 共通して、その場で短く・様式をそろえる・一元化・音声入力/AI下書き が負担軽減の鍵。

業態別の記録は、デイサービス(通所介護)の記録訪問介護の記録特養(特別養護老人ホーム)の記録老健(介護老人保健施設)の記録 もあわせてどうぞ。記録ソフトの選び方は「失敗しない介護記録ソフトの選び方」へ。

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